回転バレル研磨機の原理はとてもシンプル
回転バレル研磨機の原理はとてもシンプルで、川床の石が水流によって互いにぶつかり合い、徐々に丸みを帯びてくる自然原理と同じ働きをドラム槽と呼ばれる回転槽の内部で再現します。
このプロセスでは、機械の回転によりドラム槽内部が連続的に働くことで流動層が発生し、研磨石やコンパウンドなどのメデイアがワーク(加工対象物)と摩擦し合います。この摩擦によって、バリ取り、面取り、表面磨きなどの作業が均一的かつ効率的に行われます。
重切削砥石にて60分研磨実施(研磨前→研磨後)
汎用性の高さで多様な業界をアシスト
回転バレル研磨機はその構造のシンプルさゆえ汎用性が高く、多様な業界での活躍が期待できます。
精密機械加工やプレス加工といった金属加工業界だけでなく、食器メーカー、楽器メーカー、眼鏡メーカー、硝子メーカー、医療機器メーカー、鉄道保守関連、ゴルフ関連、アミューズメント関連、その他美術品や工芸品、日用品を扱う産業など、納入実績は多岐にわたります。
使い方は至って簡単です
回転バレル研磨機の使い方は至って簡単です。ドラム槽にワーク(加工対象物)、砥石、水、コンパウンドを投入し、スイッチを入れるだけで磨き作業が始まります。これまで時間と労力を要していた手作業の研磨作業を、この機械を使用することで大幅に短縮し、作業効率を飛躍的に向上させる事ができます。
また、120分タイマーが標準装備されており、作業時間を事前に設定できるため、一定の作業時間で一貫した品質を保つことが可能です。
オプションのインバーター制御盤を使用する場合は、回転数や運転時間をユーザーのニーズに合わせて柔軟に調整できるため、ワークの種類や仕上がりの要求に応じて最適な設定で研磨作業を行うことが可能です。
TM型回転バレル研磨機
据付型のスタンダードな回転バレル研磨機です。
小規模な作業から大量生産に至るまで、処理量に合わせて3種類のドラム槽容量からお選び下さい。
小型(30L)は精密部品や小ロットの作業に適しており、中型(55L)は標準的な部品のバッチ処理に、
大型(80L)は大規模な生産や大きな部品の処理に最適で、長期的な運用コストの削減に貢献します。
TM-30型・TM-S3型(単相100V仕様)
TM-30型
型式 | ドラム容量 (ℓ) |
モーター |
据付寸法 (巾 x 奥行 x 高さ) |
ドラム寸法 (角径 x 長さ) |
TM-30 | 30 | 単相100V 0.25kw | 820 x 400 x 780mm | 六角 350 x 350mm |
TM-S3 | 55 | 単相100V 0.4kw | 950 x 628 x 920mm | 六角 460 x 400mm |
※TM-30型はキャスター付加工が可能です。
※インバーター制御盤を併用し回転数や運転時間を任意に変更することも可能です。(モーター三相200V仕様に変更)
TM-4型(三相200V仕様)
TM-4型
型式 | ドラム容量 (ℓ) |
モーター (kw) |
機械寸法 (巾x奥行x高さ) |
ドラム寸法 (角径 x 長さ) |
TM-4 | 80 | 三相200V 0.75kw | 1000 x 628 x 920mm | 八角 500 x 460mm |
※外付けスタンド式のインバーター制御盤仕様も可能です。
TMB型小型ローラー式回転バレル研磨機シリーズ
ドラム槽を本体から簡単に持ち運ぶことが可能な小型ローラー式回転バレル研磨機です。
スぺースが限られた作業環境や複数の作業場所で機械を使用したい場合などに便利です。
少量多品目の部品や小ロット生産に適しており、小型の金属部品の仕上げや、プロトタイプの製作など、
特に小規模の工房や研究施設などに理想的な選択となります。
TMB-1型、2型、3型(単相100V仕様)
型式 | モーター |
据付寸法 (巾x奥行x高さ5ℓ/10ℓ) |
ドラム寸法 (外径x角径x胴長) |
容量・搭載数 (ℓ) |
TMB-1 | 単相100V 0.2kw | 415 x 350 x 560/680 | 5ℓ = 六角 φ250 x 210 x 200 10ℓ = 六角 φ350 x 285 x 200 |
5ℓ / 10ℓ x1基 |
TMB-2 | 765 x 350 x 560/680 | 5ℓ / 10ℓ x2基 | ||
TMB-3 | 単相100V 0.25kw | 1115 x 350 x 560/680 | 5ℓ / 10ℓ x3基 |
※キャスター標準付属。ドラム槽は5ℓと10ℓの2つの容量からお選び頂けます。
※インバーター制御盤を併用し回転数や運転時間を任意に変更することも可能です。(モーター三相200V仕様に変更)